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発行者:EPARK車検事務局
編集責任者:宮崎
クルマの知識 (Knowledge of a car) -宮城県編- 被災後の宮城県では中古の軽自動車が大人気
東日本大震災の復興が進むにつれ、被災地の宮城県では中古の軽自動車人気が上がっていきました。電車やバスなどの公共機関がさほど発達していない宮城県ではもともと車が交通手段の中心でしたが、震災直後の津波によって多くの車が水没。一説によると、宮城県の保有台数の1割を超える、約15万台が水没したとの説もあります(当時の宮城県の車保有台数は約117万台)。車を失った人たちは被災地の復興に取り組むなか、高級車ではなく利便性の高い軽自動車を購入。その結果、宮城県に中古車の一大マーケットが誕生しました。軽自動車が選ばれる理由のひとつに、手早く名義変更できる点があげられます。普通車にくらべて手続きが簡単で、ナンバーさえ付いていれば名義変更後もすぐに乗ることができるうえ、人口が10万人未満の都市なら保管場所届け出(車庫証明)もいりません。震災から2年半が経ち今ではブームも落ち着きを取りもどしましたが、一時は中古車を売買するオークションで宮城県など東北地方の業者が軽の中古車の取り合うほど価格が高騰しました。この中古車の価格高騰は、2010年のスクラップインセンティブ(廃車補助制度)も影響しています。スクラップインセンティブを利用して新車を購入する人が増加し大量の中古車が廃棄されたため、市場が全体的に中古車不足の傾向にありました。そこに、震災で中古の軽自動車の需要が激増したため、価格が大きく上昇したというわけです。
編集だより
被災地はもちろん、日本中にさまざまな影響を与えた東日本大震災ですが、車の価格高騰の原因にまでなっていたとは驚きですね。震災後、軽自動車の需要増加はしばらく続き、中古車だけでなく新車についても価格が上昇したとのこと。未使用の中古車をウリにする未使用専門店によると、商品不足が続き「高くても売ってほしい」という人が出てくると価格を上げざるを得ないそうです。カーショップ側も商売なので売れるのがうれしい反面、被災した人たちに金銭的な負担をかけていることに複雑な気分とのこと。一方で、ふだんであれば下取りに出しても値段がまったく付かないような車でも、当時は5~10万程度で引き取られていたため、買い替えを検討している人にとっては、チャンスでもありました。間接的ですが、被災地への支援活動にもなりますしね。