愛知県の県庁所在地且つ政令指定都市でもある名古屋市。人口226万人(※平成24年4月時点)を誇り、日本の主要大都市の一つと言っても過言ではありませんが、他の都市と比べて大きく異なる地域性を保持していることでも有名です。
各交通機関の利用割合を表した「輸送分担率(平成17年度)」によると、公共交通機関と自動車の利用比率は東京都で7:3、大阪府でも6:4と公共交通機関の利用率が多い傾向が見れますが、名古屋市はなんとその比率が3:7と大きく自動車の比率が逆転するそうです。鉄道だけなら全体の2割しか利用されていません。某車メーカー大手の本社を抱え、車両保有率全国No1を誇る愛知県のお膝元ということによって根付かれた車社会が大きな理由の一つ、と思われますが、さらに名古屋市中心市街の道路は「幅」が広く走りやすいことも理由の一つではないかと思われます。極端な例では、全国で3本しかない幅が100mもある通称「100m道路」が若宮大通と、久屋大通の2本あります。これらが作られたキッカケは第二次世界大戦後の都市復興計画の一つとして、先に来る自動車社会を見越し幅の広い主要幹線道路を建設する計画が立てられたことでした。当時は飛行機の通る滑走路でも作るのか、と批判が出たこともあったそうですが今となっては名古屋の特色を表す一つの名所として親しまれているそうです。