自賠責保険とは
自賠責保険は「自動車賠償責任保険」の略称で、「強制保険」とも呼ばれています。その理由は、「自動車損害賠償保障法」という法律によって、すべての自動車・バイク(原付を含む)に加入が義務づけられている保険であるからです。これに入らないと、公道を走ることはできません。万一、自賠責保険に加入せずに公道を走った場合は、「1年以下の懲役または50万円以下の罰金」「免許停止処分(違反点数6点)」などの処罰が下されます。自賠責保険の保険料は通常、新車購入時ならば3年分、それ以外は2年分をまとめて車検時に他の費用と一緒に支払います。
その保険料は、
- 24ヶ月の場合:普通車21,550円、軽自動車21,140円
- 36ヶ月の場合:普通車29,520円、軽自動車28,910円
補償内容としては、交通事故の被害者に対する補償(いわゆる、対人補償)のみとなっており、事故を起こした車のドライバー自身のケガや車の損害などは補償の対象外となっています。
自賠責保険の補償内容の詳細については以下の通りです。
- 死亡、後遺障害:3,000万円(常時介護の場合は4,000万円)
- 傷害:120万円
任意保険とは
任意保険は自賠責保険と違い、加入には法的義務がないことからこのように呼ばれています。加入に強制力がないため、入らないという選択肢を選ぶことも可能ですが、自賠責保険ではカバーできない範囲の補償となるため、万一の事故に備えてほとんどのドライバーが自賠責保険と合わせて加入しています。任意保険の補償内容にはいくつかの種類があり、実際にどんな補償に加入するのかは加入者自身で自由に選ぶことができます。その内容によってかかる保険料も変わってくるため、補償を手厚くすればするほど保険料は高くなり、逆にシンプルで最低限の補償であれば保険料を安く抑えることができます。