エコカー減税は自動車重量税が軽減される優遇措置
エコカー減税は、環境性能に優れた自動車の購入を促進するために設けられた、自動車重量税を優遇する特例措置です。
地球温暖化対策の取り組みの一環として2009年4月より始まりました。
自動車重量税は、新車を買うときや車検時に必ず支払う必要がある国税です。
環境性能によって重量税の減税率は異なり、対象車は25%か50%の減税または免税されます。
エコカー減税では、以下のような車種が自動車重量税の免税の対象になります。
地球温暖化対策の取り組みの一環として2009年4月より始まりました。
自動車重量税は、新車を買うときや車検時に必ず支払う必要がある国税です。
環境性能によって重量税の減税率は異なり、対象車は25%か50%の減税または免税されます。
エコカー減税では、以下のような車種が自動車重量税の免税の対象になります。
- 電気自動車
- バッテリーに蓄えた電気を使ってモーターを駆動し、走行する自動車。
ガソリンを使用せず、走行中に二酸化炭素を排出しないため環境に優しいのが特徴。
- 燃料電池自動車
- 水素と酸素の化学反応によって発電し、その電力でモーターを駆動して走行する自動車。
走行中に排出されるのは水のみで、二酸化炭素などの有害な排出ガスを出さない。
- 天然ガス自動車
(平成30年排出ガス規制適合) - 圧縮天然ガスを燃料としてエンジンを動かし、走行する自動車。
構造はガソリン車やディーゼル車と基本的に同じで、燃料系統のみが異なる。
ガソリン車より二酸化炭素や窒素酸化物を削減し、硫黄酸化物などをほとんど排出しない。
- プラグインハイブリッド自動車
(普通車のみ) - ガソリンエンジンと電気モーターの両方を搭載し、外部電源からの充電が可能な自動車。
バッテリーが十分に充電されている場合は電気のみで走行でき、バッテリー残量が少なくなると自動的にエンジンが作動し、ハイブリッド走行に切り替わる。
これにより、短距離の移動は電気のみで経済的に、長距離の移動ではエンジンを併用して航続距離を伸ばすことができる。
排出ガスが少なく、燃費性能が高い車が対象です。
上記のほか、環境性能に優れたガソリン車やハイブリット車も減免の対象になります。
具体的な性能の基準値や減免の割合については、後ほど解説します。
エコカーについて詳しく知りたいかたは以下の記事をご覧ください。
上記のほか、環境性能に優れたガソリン車やハイブリット車も減免の対象になります。
具体的な性能の基準値や減免の割合については、後ほど解説します。
エコカーについて詳しく知りたいかたは以下の記事をご覧ください。
エコカー減税以外の税金の特例措置
エコカー減税は自動車重量税の優遇措置ですが、そのほかにもエコカーに関わる税金の特例措置があります。
こちらでは、グリーン化特例と環境性能割について解説します。
エコカー減税と混同されがちですが、エコカー減税が自動車重量税を減免するのに対し、グリーン化特例では自動車税が減免されます。
電気自動車など、燃費性能に優れ排出ガスが大幅に低減された車両を対象として、自動車税(種別割)・軽自動車税(種別割)が概ね75%軽減されます。
ただし、この優遇措置は新車登録年度の翌年度分の支払い分にのみ適用されます。
この税率は、自動車の環境性能によって異なり、燃費性能や排出ガス性能が優れているほど低く設定されています。
普通車の場合は性能に応じて非課税〜3%、軽自動車は非課税〜2%の税率が適用されます。
2019年10月に環境性能割が導入されましたが、従来のエコカー減税の対象であった自動車取得税はそれに伴い2019年9月をもって廃止されました。
環境性能割は、自動車取得税に代わる新たな税制として、環境負荷の少ない車両の普及を促進する役割を担っています。
こちらでは、グリーン化特例と環境性能割について解説します。
自動車税の減税はグリーン化特例
自動車税の減免措置であるグリーン化特例は、環境性能の高い自動車の保有に対する税金負担を軽減する制度です。エコカー減税と混同されがちですが、エコカー減税が自動車重量税を減免するのに対し、グリーン化特例では自動車税が減免されます。
電気自動車など、燃費性能に優れ排出ガスが大幅に低減された車両を対象として、自動車税(種別割)・軽自動車税(種別割)が概ね75%軽減されます。
ただし、この優遇措置は新車登録年度の翌年度分の支払い分にのみ適用されます。
エコカーは新車購入時に環境性能割の税率が下がる
環境性能割は、自動車の新車購入や中古車の譲受時に課税される税金です。この税率は、自動車の環境性能によって異なり、燃費性能や排出ガス性能が優れているほど低く設定されています。
普通車の場合は性能に応じて非課税〜3%、軽自動車は非課税〜2%の税率が適用されます。
2019年10月に環境性能割が導入されましたが、従来のエコカー減税の対象であった自動車取得税はそれに伴い2019年9月をもって廃止されました。
環境性能割は、自動車取得税に代わる新たな税制として、環境負荷の少ない車両の普及を促進する役割を担っています。
エコカーに関する減税率一覧
エコカー減税以外にも車に関する税金の特例措置があることをご紹介しました。
ここでは、以下3つの特例措置による減税の割合をご紹介します。
電気自動車や燃料電池自動車などのほか、2023年度燃費基準を上回る125%達成のガソリンハイブリット車などは、初回継続車検のときの重量税も免税になります。
ここでは、以下3つの特例措置による減税の割合をご紹介します。
エコカー減税(自動車重量税)
エコカー減税の特例措置は、新車新規検査時と一部初回継続車検時に重量税の税率が軽減されます。電気自動車や燃料電池自動車などのほか、2023年度燃費基準を上回る125%達成のガソリンハイブリット車などは、初回継続車検のときの重量税も免税になります。
※1 電気自動車のほか、燃料電池自動車、天然ガス自動車(平成30年排出ガス規制適合)、プラグインハイブリッド自動車(普通車のみ)を含む
※2 排出ガス性能:2018年排出ガス規制50%低減
※3 排出ガス性能:2018年排出ガス規制適合
※4 普通自動車は重量0.5tごとに5,000円、軽自動車は一律5,000円
[適用期間]2025年5月1日〜2026年4月30日
重量税の金額は車の区分や重量、経過年数に応じて異なります。 自動車重量税について詳しく知りたいかたは以下の記事もご覧ください。
新車新規登録を行った年度の、翌年度分の自動車税について特例措置が適用されます。
※2 排出ガス性能:2018年排出ガス規制50%低減
※3 排出ガス性能:2018年排出ガス規制適合
※4 普通自動車は重量0.5tごとに5,000円、軽自動車は一律5,000円
[適用期間]2025年5月1日〜2026年4月30日
重量税の金額は車の区分や重量、経過年数に応じて異なります。 自動車重量税について詳しく知りたいかたは以下の記事もご覧ください。
グリーン化特例(自動車税)
以下のエコカーは、1回のみ概ね75%の自動車税・軽自動車税の軽減が受けられます。新車新規登録を行った年度の、翌年度分の自動車税について特例措置が適用されます。
※1:平成21年排出ガス規制NOx10%以上低減、または平成30年排出ガス規制適合
[適用期間]2023年4月1日〜2026年3月31日
なお、グリーン化特例は自動車税の軽課のほか、重課もあります。
上記のようなエコカーなどを除いた車は13年経過(ディーゼル車は11年)すると、普通車は15%、軽自動車は20%自動車税を多く支払わなければなりません。
[適用期間]2023年4月1日〜2026年3月31日
なお、グリーン化特例は自動車税の軽課のほか、重課もあります。
上記のようなエコカーなどを除いた車は13年経過(ディーゼル車は11年)すると、普通車は15%、軽自動車は20%自動車税を多く支払わなければなりません。
環境性能割(車両取得時の税金)
自家用車の環境性能割の税率は以下のとおりです。
環境性能により、普通車は非課税〜3%、軽自動車は非課税〜2%の支払いが課せられます。
(税率の上限は普通車が3%、軽自動車が2%です。)
環境性能により、普通車は非課税〜3%、軽自動車は非課税〜2%の支払いが課せられます。
(税率の上限は普通車が3%、軽自動車が2%です。)
※電気自動車のほか、燃料電池自動車、天然ガス自動車(平成30年排出ガス規制適合)、プラグインハイブリッド自動車(普通車のみ)を含む
[適用期間]2025年4月1日〜2026年3月31日
[適用期間]2025年4月1日〜2026年3月31日
エコカー減税に関わるよくある疑問
エコカー減税についてよくある疑問2つについて解説します。
エコカー減税は何度か延長されていますが、次回延長されるかはわかりません。
グリーン化特例や環境性能割も、現在決まっているのは2026年3月までです。
エコカー減税は、中古車でも一定条件を満たしていれば適用されます。
まず、2030年度燃費基準120%達成していることが要件です。
ただし、古い中古車は対象になりません。
エコカー減税は購入時車検と初回継続車検時に重量税の減免がありますが、中古車で対象になるのは初回継続車検時のみです。
そのため、2026年4月30日までの間に新車新規登録した「初回継続車検を受ける前のエコカー」が対象となります。
中古車でエコカー減税を受けたい場合は、初回継続車検前となる、新車登録時から3年未満の電気自動車やプラグインハイブリッド車などを検討しましょう。
エコカー減税は車検証の有効期限の15日前までに初回継続車検をした場合に限るため、有効期限には気を付けてください。
エコカー減税はいつまで利用できる?
2025年4月現在、2026年4月30日の新規登録車まで有効です。エコカー減税は何度か延長されていますが、次回延長されるかはわかりません。
グリーン化特例や環境性能割も、現在決まっているのは2026年3月までです。
中古車はエコカー減税の対象になる?
エコカーはガソリン車に比べ初期費用が高めなので、中古車を検討している方もいらっしゃるでしょう。エコカー減税は、中古車でも一定条件を満たしていれば適用されます。
まず、2030年度燃費基準120%達成していることが要件です。
ただし、古い中古車は対象になりません。
エコカー減税は購入時車検と初回継続車検時に重量税の減免がありますが、中古車で対象になるのは初回継続車検時のみです。
そのため、2026年4月30日までの間に新車新規登録した「初回継続車検を受ける前のエコカー」が対象となります。
中古車でエコカー減税を受けたい場合は、初回継続車検前となる、新車登録時から3年未満の電気自動車やプラグインハイブリッド車などを検討しましょう。
エコカー減税は車検証の有効期限の15日前までに初回継続車検をした場合に限るため、有効期限には気を付けてください。
エコカー減税の対象車種一覧
エコカー減税の対象車種について具体的にどのようなものがあるのか、気になるかたも多くいらっしゃるでしょう。
日本のエコカーの先駆けのトヨタの車種など、自動車重量税が免除になる乗用車の車種・減免される車種を一覧でご紹介します。
日本のエコカーの先駆けのトヨタの車種など、自動車重量税が免除になる乗用車の車種・減免される車種を一覧でご紹介します。
免税になる車種
新車新規検査、初回継続検査の両方の重量税が免税になる電気自動車・燃料電池自動車・プラグインハイブリッド車は以下の通りです。
※2025年3月時点
軽自動車の電気自動車もあり、上記のうち、日産のサクラとホンダN-VAN e:、三菱ekクロスEVが該当します。
ただし、同じ車種でもグレードや車両重量により適用内容が異なる場合(※)があります。
※減税なし、25%軽減、50%軽減、免税のいずれか
軽自動車の電気自動車もあり、上記のうち、日産のサクラとホンダN-VAN e:、三菱ekクロスEVが該当します。
減免になる車種
新車新規検査の自動車重量税が減免になる車種を一覧で紹介します。ただし、同じ車種でもグレードや車両重量により適用内容が異なる場合(※)があります。
※減税なし、25%軽減、50%軽減、免税のいずれか
- メーカー
- 普通/小型乗用車
- 軽乗用車
- スズキ
- 普通/小型乗用車スイフト
ソリオ
ランディ - 軽乗用車:アルト
アルト ラパン
スペーシア
ハスラー
ワゴンR
ワゴンR スマイル
- SUBARU
- 普通/小型乗用車インプレッサ
クロストレック
レックス - 軽乗用車:シフォン
ステラ
プレオプラス
- ダイハツ工業
- 普通/小型乗用車ロッキー
- 軽乗用車:タフト
タント
タント ファンクロス
タントスローパー
ミライース
ムーヴ キャンバス
- トヨタ自動車
- 普通/小型乗用車C-HR HV
JPN TAXI
RAV4
VOXY
アクア
アクアGR SPORT
アルファード
ヴェルファイア
カローラ
カローラアクシオ
カローラクロス
カローラスポーツ
カローラツーリング
カローラフィールダー
クラウン
クラウン エステート
クラウン クロスオーバー
クラウン スポーツ
シエンタハイブリッド
センチュリー(セダン)
ノア
パッソ
ハリアー ハイブリッド
プリウス
ヤリス
ヤリスクロス
ヤリスクロスGR SPORT
ライズ - 軽乗用車:ピクシス エポック
- 日産自動車
- 普通/小型乗用車キックス
エクストレイル
セレナ
ノート
オーラ - 軽乗用車:デイズ
ルークス
- マツダ
- 普通/小型乗用車CX-30
MAZDA2
MAZDA3 FASTBACK
MAZDA3 SEDAN
CX-5
CX-60
CX-80 - 軽乗用車:キャロル
フレア
フレア クロスオーバー
フレア ワゴン
- 本田技研工業
- 普通/小型乗用車ZR-V
アコード
オデッセイ
シビック
ステップワゴン
フィット
フリード
ヴェゼル - 軽乗用車:N-ONE
N-WGN
- 三菱自動車
- 普通/小型乗用車デリカD:2
デリカD:2 カスタム
デリカD:5
デリカD:5 URBAN GEAR
エクリプス クロス - 軽乗用車:eKクロス
eKワゴン
※2025年3月時点
エコカー減税もふまえて納得のいく車選びを
エコカー減税は環境性能の良い車に対して、自動車重量税が優遇される特例措置です。
燃費性能の高いエコカーを選ぶことで燃料代を抑えられるほか、以下の税金の減免が適応されます。
中古車でも条件を満たしていれば、初回継続車検時の自動車重量税は優遇されます。
エコカーでも様々な車種がありますが、エコカー減税も加味して納得のいく車選びをしてください。
燃費性能の高いエコカーを選ぶことで燃料代を抑えられるほか、以下の税金の減免が適応されます。
- 自動車重量税:エコカー減税
- 自動車税(種別割):グリーン化特例
- 購入時の税金:環境性能割
中古車でも条件を満たしていれば、初回継続車検時の自動車重量税は優遇されます。
エコカーでも様々な車種がありますが、エコカー減税も加味して納得のいく車選びをしてください。
あわせて読みたい!オススメ記事
-
EPARK車検でお得に車検予約ができる理由とは?
EPARK車検ではなぜお得に車検予約ができるのか、安心してご予約いただけるよう、安さの理由をご説明します。
-
プリウスの車検費用を解説
車検費用の内訳や相場など、プリウスの車検について徹底的に解説します。
-
車の重さで決まる!あなたのお車の重量税はいくら?
購入時と車検時に支払う自動車重量税について解説します。
-
10年以上経っている車の車検で気をつけるべきこと
長く乗り続けることで考えられる車検費用について詳しく解説します。
-
新車の初回車検で気をつけるポイントは?
新車購入後に初めて受ける車検を「初回車検」と呼びます。その「初回車検」の注意点を解説します。
-
車検の料金は受ける場所でなぜ差が出るの?
なぜ業者によって車検料金に差が出るのか、その理由について解説します。
エリア別車検基本料価格ランキング
全国の車検基本料最安値店舗ランキングはこちらからチェック!お近くの店舗や行きつけの店舗で車検が安く受けられるかも!?
店舗検索
郵便番号検索もしくは都道府県の地図から検索いただけます。
こちらのステッカーのお客様
ただいま車検ご予約
受付中!
「すぐに車検店舗を探したい!」という方「車検」の店舗を探す >
「車検は見積りを確認してから予約する」という方「車検 無料見積り」の店舗を探す >