車検にかかる時間はどのくらい？

車検を実施している業者が「当日車検」や「スピーディー車検」という言葉で宣伝しているのはご存知でしょうか？
「当日車検」というのは条件をクリアすると車を朝預けて夕方に終わるという車検で、整備・点検・検査は1日で済みます。そして新しい車検証を数日後に受け取るという流れになります。つまり車検にかかる時間は1日〜2日が目安となります（なお、業者によっては車検証を届けてもらえることもあります）。
他にも「スピーディー車検」というのは電話やネットで予約し、車検を受ける日までに点検見積もりに行けば車検の時間が60分くらいで終わることもありますが、その際、車検証を届けてもらえば業者へ行くのは1回で済み、車検自体1時間半くらいで完了することもあります。
予約を早めにすると、勤め先に車を朝に取りに来てくれ、まだ仕事をしている夕方に車を持ってきてくれる業者もあり、全ての車検の工程が勤務中に終わることもあります。
新しい車検証が来るまでは、仮の車検証がフロントガラスに貼られますが、新しい車検証は一週間くらいで届くようになります。
このように車検にかかる時間は、業者が実施している内容によって変わります。が、最近は長くても1週間内で全てが完結することが多いようです。

「仕事が忙しくて車検に行く時間がない！」と思われる方も多いでしょう。そんな時にすぐ完了する車検というのは便利なものです。
しかしこの場合の前提として、クリアすべき条件があります。では、クリアする条件とはどのようなものでしょうか？
ここでは、車検に時間がかかる主な理由についてご紹介しましょう。

整備するために時間がかかる

輸入車、古い製造年の車、特殊な車などのように特殊なパーツを使用しておる車はそもそもパーツを取り寄せるまでに時間がかかります。また特殊ゆえに整備するために時間がかかることがあります。
というのは、パーツを入手するために業者を探したり、パーツを取り寄せたりするために時間がかかることがあるためです。
日本車で新しい場合は、整備するためのパーツが容易に入手でき、整備できる整備士も多くいます。そのため、整備するための時間はあまりかかりません。しかし、車種が特殊な場合は、整備するために時間がかかることがあります。
クラシックカーや並行輸入車というような車種は、特に、海外でのみ入手できるパーツや製造が終わっているパーツが必要なこともあり、詳しい整備士でなければ整備そのものもできません。しかし、このような車を利用しているオーナーは、馴染みのよく知っている業者を持っている場合が多くあります。そのため、車検期限が分かっているため予約を早めにとって、必要なパーツを車検する日に応じて入手するというようなことをしています。ですので早めに車検を予約することによって、早めに整備するためのパーツを入手することができます。
また、期日に余裕があると、「できるだけ車検の費用を安くしたいため、中古のパーツを見つけて欲しい」というようなユーザーの要望に対しても、余裕をもって対応できます。

車検の予約が立て込んでいる

その業者でできる車検の件数は初めから分かっています。そのため、予約で詰まっている状態で無理して車検をしてもらおうとすると、先に予約した車の整備が済んだ後に空いている整備士を使う必要があります。当然ですが、このような状態であるため整備するために時間もかかります。
その業者にどうしても車検を依頼したいのであれば、車検までの日数が数日かかる、と言うことを踏まえておきましょう。ただし予約を車検期限の間際にすれば、普通の車検の時間よりも長くかかったり、割高になったり、代車がなかったりするということもあり、最悪の場合業者によっては車検を辞退されたりすることもあります。
車検満了日を過ぎて車検切れになると車が運転できなくなってしまうので、そうならないためにも車検期限が近くなる前に車検を受ける業者を早めに選ぶようにしましょう。
現在はネット環境が整備されているため、車検の見積もりが簡単にいつでも入手することができます。
また、口コミや費用の目安などの情報をさまざま入手することも簡単にできるため、早めに予約をすると、さまざまな特典や割引サービスが多くなります。

普段からこまめにメンテナンスを行っている場合であれば良いのですが、製造年が古い車や、メンテナンスを普段ほとんど行っていない場合は、車検整備で思わぬ不具合が分かることもあります。
このような場合に、点検見積りを車検する日に予定すると、修理する必要がある不具合が分かった時などに時間がかかることがあります。
そのため、点検見積りを車検を受ける前に行って、車検を受ける日に事前に整備する箇所を把握しておくことが大切です。

上記の通り、所持している車の状態や思わぬ整備に備え、余裕を持って車検を通せる準備をしましょう。忙しい中でもちょっとの準備や手間で、車検自体の時間を削減できる可能性があります。