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更新日: 公開日:2017/8/27

スプレー缶を車の中に置きっぱなしにすると危険?夏に起こりやすい車のトラブルと対策法

夏のイメージ

日中の気温が35℃を超える日が当たり前になってきた日本の夏は車にとって厳しい季節。
毎年、夏になると全国各地で猛暑による車のトラブルが多発します。
中でも、スプレー缶の破裂や車内での熱中症といった命に関わる事故は深刻です。

さらに、強い紫外線による塗装の色褪せやシミ、エアコンやバッテリーの不具合といった機械的なトラブルも多く報告されています。
2025年の夏も全国的に高温が予想されており、車内外のリスクに備えることが重要です。
本記事では、特に注意すべきトラブルとその対策法をわかりやすく解説します。

目次

夏は車内のスプレー缶の爆発事故に注意

ガラスクリーナーや冷却スプレーなどを車内に常備している方も多いのではないでしょうか?
しかし、これらが思わぬ事故の引き金となる場合があります。

夏の車内にスプレー缶を置いても大丈夫?

夏の車内にスプレー缶を置くのは非常に危険です。
夏場の温度が50℃以上にもなる車内にスプレー缶を保管していると、缶の中に入っている液化ガスが膨張し、内圧に耐えられなくなったスプレー缶が破裂・爆発してしまうことがあるのです。
その威力は分厚いフロントガラスを砕くほど…!
もし、車に乗ろうとした瞬間にスプレー缶が爆発したら…と想像するだけでぞっとしてしまいますね…。
さらに爆発したスプレー缶の中身が可燃性のものだった場合、引火による二次災害を起こす危険性もあります。
火災につながれば、自分だけでなく周囲の安全までも脅かしてしまいます。

特に危険なのは、ついダッシュボードの上や車の床に放置してしまうケースです。
直射日光の影響を強く受ける場所では、急速に温度が上昇し、缶の耐熱限界をあっという間に超えてしまうことも。

JAFの実験によると、気温35℃の屋外に4時間駐車した場合、車内は55℃以上、ダッシュボード付近は79℃にまで達したというデータがあります。
参照元:真夏の車内温度(JAFユーザーテスト)

高温環境におけるスプレー缶破裂・爆発事故の実証実験

スプレー缶が高温環境でどのように破裂するのかを検証するため、上越地域消防局による実証実験が行われています。
参照元:上越地域消防事務組合

実験では、数年経過した制汗スプレー缶を用い、温度を40℃から徐々に上昇させて観察した結果、60℃付近で缶に異変が生じ、73℃に差し掛かるところで爆発しました。
口金が飛び、火炎が噴き出し、専用ボックスの防炎シートを突き破ってコンクリート天井に痕跡を残すほどの威力だったそうです。
缶が劣化していたり傷があれば、さらに低温で破裂する恐れもあるとされています。

この実験では、炎天下に放置した車内温度の計測も行われており、温度計は76.7℃を記録しました。
この数値はスプレー缶が爆発した温度を上回っており、実際の車内環境がいかに危険な状態になり得るかを示しています。

特に直射日光が当たるダッシュボード付近や、通気の悪いトランク内ではさらに温度が上昇する可能性があります。
こうした状況では、スプレー缶の破裂にとどまらず、可燃性ガスの引火や火災につながる恐れもあります。

スプレー缶を車内に持ち込む際の注意点

スプレー缶を車内に持ち込む場合は、以下のような注意が必要です。
  • ダッシュボードや座席下など、高温になりやすい場所に置かない
  • 車を直射日光の当たる場所に長時間駐車しない
  • 駐車時はできるだけ車外に持ち出して涼しい場所に保管する

このように、普段のちょっとした気遣いだけで大きな事故を防げます。
日焼け止めスプレーや虫よけスプレー、冷却スプレーなどの可燃性・圧力製品は、高温の車内に置かないよう徹底しましょう。

また、炎天下の車内にはスプレー缶以外にも、放置すると危険なものがあります。
そのひとつがモバイルバッテリーです。
高温環境では内部のリチウムイオン電池が不安定になり、発熱・膨張、最悪の場合には発火する可能性もあります。

モバイルバッテリーの車内放置の危険性については、下記の記事で詳しく紹介しています。

車内の熱中症や置き去り(閉じ込め)事故を防ごう

車内に閉じ込められた子供のイメージ

夏になると車内に置き去り、または何らかの理由で車内に閉じ込められた子どもが熱中症になり命を落とすニュースをよく目にするようになります。
夏の車内は、エアコンを切るとあっという間に温度が上昇し、およそ15分で「暑さ指数(WBGT)」が危険レベルに達するといわれています。

窓を少し開けていたとしても車内温度はほとんど下がらないので夏場に子どもを車内に置き去りにする行為は非常に危険です。
もし、夏場に子どもを車内に残したまま車の鍵がしまってしまった場合は速やかに119番通報しましょう。

夏に起こりやすい車のトラブルと対策法

暑さで車のトラブルが起こっているイメージ

夏は猛暑や強い紫外線により、車にさまざまなトラブルが発生しやすい季節です。
ドライブ中の思わぬ故障を防ぐためには、事前の点検と対策が欠かせません。
ここでは特に起こりやすい3つのトラブルとその予防法を紹介します。

夏場は車のコーティングが劣化しやすい

愛車はいつまでも新品同様の外観を保っていたいですよね。
ところが!夏の紫外線が車のボディを劣化させてしまうのをご存じでしょうか?
長時間紫外線にさらされ続けると車の塗装が色褪せてしまったり、シミが浮かび上がってしまったりすることがあるのです…。

このようなトラブルを防ぐためにはコーティングによるボディの保護がおすすめです!
中でも耐久性のあるガラス系コーティングが紫外線対策に有効とされていますので愛車の色落ちが気になる方は一度最寄りのガソリンスタンドなどで相談してみるとよいでしょう。

夏はバッテリーのトラブルが起きやすい

夏場は車内エアコンを使う機会が増えるためバッテリーのトラブルが増えます。自動車で使われる電気はエンジンによって発電機を回して発生させ、バッテリーに充電します。

バッテリーに蓄えられた電気は、エアコンをはじめ、ブレーキランプ、ヘッドライト、リヤデフォッガー、ワイパー、オーディオなどに使われますが、 その中でも、夏場はエアコンに電気が一番多く使われます。
そのため、エアコンの使用頻度が増える夏場は、バッテリーにとっても過酷な季節でもありトラブルが発生しやすいのです。

夏場のバッテリー上がりを防ぐためには窓を開け、ある程度車内温度を下げた状態でエアコンをつけるなど、消費電力を抑えバッテリーにかかる負担を少なくすることが有効です。

夏に頻発するエアコンのコンプレッサートラブル

外気温が上昇する夏場はエアコンもフル回転しますのでトラブルが起きやすいです。
特にエアコンのコンプレッサーのトラブルはよく発生します。

ただ、エアコンに使われるガスが抜けてしまって、コンプレッサーが作動しないケースもあります。
バッテリーやエアコンの点検は、車検を頼むお店が行ってくれることがありますので、車検の際に相談してみるとよいでしょう。

2025年も猛暑予報!車のトラブルを未然に防いで安全な夏のドライブを

夏の空と車

2025年6月は、日本列島各地で異例の暑さを記録しました。
参照元:真夏日・猛暑日 最多記録まとめ | 日本気象協会
気象庁が発表した3ヵ月予報によると、7月、8月、9月の気温も全国的に平年より高いとされています。
参照元:2025年の夏も全国的に猛暑 観測史上1位タイの高温となった2024年との違いは? | Weather X | 日本気象協会

このように猛暑が予想されるなか、車内外でのトラブルや事故のリスクは例年以上に高まるでしょう。
車内に放置されたスプレー缶の破裂事故や高温環境での熱中症リスクに加え、紫外線によるボディの劣化、エアコンやバッテリーの不具合にも十分注意が必要です。

快適で安全なドライブのためには、定期的な点検や環境への配慮が欠かせません。
暑さに備えた車の使い方を意識し、トラブルを未然に防ぎましょう!

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