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更新日: 公開日:2017/12/21

車検でのロービーム検査はいつから?検査基準の変更点も詳しく解説

車のヘッドライト

車検時のヘッドライト検査基準が大きく変更され、ロービームのみでの検査が基本となりました。
これに伴い、光軸、光量、色味の各項目に対する基準が厳格化され、戸惑った人も少なくないでしょう。
2024年8月からの完全移行が予定されていましたが、一部地域では延期されることとなりました。
今回は、新旧基準の違いとその背景について解説します。

目次

車検時のロービーム検査への完全移行が延期

車の性能向上や車を取り巻く環境の変化によって、これまで何度も車検の検査方法は変わってきました。
本記事で取り上げているヘッドライトの検査方法変更もその一つです。

当初は2024年8月から完全移行となる予定だったものが、一部地域では2026年までに順次移行と延期されることとなりました。
対象地域や理由などを詳しく紹介していきます。

一部地域では最長2年の延期

これまで車検時のヘッドライト検査は、ハイビームで行われてきました。
しかし、2015年の基準変更を受け、2018年からはロービームでの検査が原則となりました。

経過措置として、ロービームで不適合となった場合はハイビームでの再検査が可能でしたが、2024年8月1日からはロービームのみの検査が義務付けられる予定でした。

しかしながら、整備業界やユーザーからの意見を受け、一部地域ではロービーム検査への完全移行が最長2年間延期されることが決定しました。

対象地域

以下の地域では、ロービーム検査への完全移行が2026年8月1日まで延期されました。
  • 関東(東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、栃木、群馬、山梨)
  • 中部(愛知、静岡、岐阜、福井)
  • 近畿(大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀、和歌山)
  • 四国(徳島、香川、愛媛、高知)
  • 九州(福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島)
  • 沖縄
一方で、北海道・東北・北陸信越・中国地方では予定通り2024年8月1日からロービーム検査のみが実施されます。

移行が延期された理由

1、周知期間の短さ
通例では法改正から法施行までの期間は2年とすることが多く、この期間で関係者への周知や準備を行っています。

ところが、ロービーム検査への完全移行が正式に決定したのは2023年8月であり、施行予定の2024年8月までわずか1年しかありませんでした。

そのため、整備業者やユーザーへの周知が十分ではないとの指摘がありました。
特に高齢者ドライバーが多い地域では、新基準の認知度が低いことが懸念されました。

2、対応が難しい車両
検査対象の車両の中でも、比較的古い車両が検査基準を満たすためにはライトの交換や調整が必要となるケースがあります。

しかし、古い車の部品は供給が限られており、修理費用が高額になるケースもあります。
特に地方では、これらの車両を長く使い続けているユーザーが多く、救済措置が求められました。

3、整備業者の体制
ロービーム検査には従来のハイビーム検査とは異なる設備や調整技術が必要です。
しかし、多くの整備工場では対応設備の導入が間に合っておらず、新基準に適合するための技術研修や設備投資が完了していませんでした。

こういった理由から、短期間での完全移行は現場の混乱を招く恐れがあると判断され、延期が決定されました。

対象車両

ロービーム検査の対象となるのは1998年9月1日以降に製造された車両です。
それ以前に製造された車両は、ハイビームを基準に設計されているため、従来通りハイビームでの検査が継続されます。

2026年8月以降は、すべての地域でロービーム検査が完全移行される予定です。
延期によって一時的な猶予は与えられたものの、いずれはすべての車両がロービーム検査に対応しなければなりません。

今後の車検に備え、早めの準備を進めておくことが重要です。

ロービーム検査実施の理由

ロービーム検査のイメージ

設計基準の変更

車検時の検査がロービームで実施されるようになったのは、1998年9月1日以降に生産された車についてはロービームを基準にヘッドライトの設計が行われるようになったからです。

もともとハイビームは「走行用前照灯」といい、こちらがメインのライトであり、車の走行中は基本的にハイビームを使用することが原則です。

一方、ロービームは「すれ違い用前照灯」といい、対向車や歩行者がいる場合に使うライトとなっています。

街灯の充実や交通量の増加に伴う日本の交通事情の変化により、ハイビームで走行する機会が減少したため、ロービームを基準とした設計が求められるようになりました。

使用頻度の高いロービームが設計の基準となったため、検査もロービームを基準として実施するというのが、検査方法変更の理由です。

検査移行までの過程

運輸省では設計基準変更の直後、車検の検査方法をハイビーム検査からロービーム検査に変更しようとしたのですが、ロービームを基準とした車両がまだ少なかったことや、当時ロービーム用前照灯の光度および光軸検査を行う設備がある試験場が少なかったため、ロービーム検査を行うことができずにいました。

それから年月が経過し、車両や検査設備の普及を理由に、2015年に車検の検査基準の変更、そして2018年に原則ロービーム検査の導入に至りました。

ただ、ロービーム検査導入の直後は検査に不適合となる車両が多く、苦情が多方面から出たことで、最初にロービームでの検査を行い、不合格になった場合は従来のハイビームでの検査を行うという暫定処置がとられていました。

2024年8月からはロービーム検査への完全移行を計画していたのですが、前述の通り、一部地域で最大2年の延期となり、2026年8月から完全移行となる予定です。

ロービーム検査で変わる各検査項目の基準について

ロービーム検査項目のイメージ

ロービームでの検査が基準になったことで、光軸、光量、色味など項目ごとの基準も変わりました。
それぞれの変更点について詳しく解説します。

光軸

光軸の検査は、ヘッドライトがどの方向を照らしているかを確認するものです。
日本では左側通行が基本であり、そのためヘッドライトの照射方向は歩行者の視認性を高めるように設計されています。

特に重要なのは、左右のライトがどちらも左上がりになるようにカットオフラインが設計されている点です。

このカットオフラインの開始点であるエルボー点の位置を基に、光軸が適切かどうかを確認します。

旧基準での検査内容

旧基準では、最も明るい部分が1mと10mの距離で大きく変わらなければ合格とされていました。
つまり、光軸が大きくずれていなければ良いというシンプルな基準です。

新基準での検査内容

新基準では、より細かく光軸の調整が求められます。
具体的には、エルボー点の位置が以下のような基準に変更されました。
  • ロービームの中心が地面から1m以下の場合
    上下:中心を通る水平線より2cm~15cm下
    左右:それぞれ27cmの枠内
  • ロービームの中心が地面から1mを超える場合
    上下:中心を通る水平線より7cm~20cm下
    左右:それぞれ27cmの枠内
これにより、ヘッドライトの照射範囲がより厳密にチェックされることとなり、適切な光軸の維持が求められます。

光量

光量はヘッドライトがどれくらい明るく光を発しているかを測るもので、道路上での視認性や安全性に直結する重要な要素です。

光量を測定する位置を光度測定点といい、以下のように決められています。
  • 地面から1m以下の場合
    中心から下に11cm、左に23cmの箇所
  • 地面から1mを超える場合
    中心から下に16cm、左に23cmの箇所
光度測定点の光量をヘッドライトテスタと呼ばれる機器で、光軸と同時に計測します。

旧基準での検査内容(2006年から)

旧基準では、ハイビーム時に光量が1灯あたり12,000カンデラ以上であることが求められていました。
また、4灯式でハイビーム時にロービームが消灯するタイプの車両では、1灯あたり15,000カンデラ以上が必要でした。

新基準での検査内容

新基準では、ロービーム時の光量が1灯あたり6,400カンデラ以上に変更されました。
この基準を下回ると光量不足とされ、検査では不合格となります。

色味

色味については、2015年に基準が変更されたものの、それ以降大きな変化はありません。
2006年に色味に関する基準が定められており、それ以後、白色以外の色味が許容されなくなりました。

旧基準での検査内容(2006年から)

旧基準では、2005年12月31日までに登録された車両は、ヘッドライトの色味が白色か淡黄色であることが求められていました。
この基準は、特に夜間走行時の視認性を高めるために設定されたものです。

新基準での検査内容

新基準では、ヘッドライトは白色でなければならないとされ、黄色が不適合となりました。
ただし、フォグランプは白色のほか黄色が許容されています。

色温度でいうと、3,000〜7,000ケルビンが白に見える目安で、それ以下は黄色、それ以上は青白く見えるとされています。

色味の測定は検査官の目視によるものなので、検査官が白色以外であると判定した場合は、不合格となります。

車検で不合格になりやすい要素などを詳しく紹介した記事もあるので、そちらもぜひ参考にしてください。

2026年のロービーム検査完全施行までにヘッドライトを調整しよう

2026年のロービーム検査について知らせるぶぅ〜ん

2026年から全国でロービーム検査が完全施行されます。
これにより、ヘッドライトの光軸や光量の基準が厳しくなります。

もし準備を怠ると、車検で困ることになりかねません。
古い車両はライトの交換が必要な場合もあるので、早めにチェックして、トラブルを避けましょう。

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