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更新日:2024/06/17 公開日:2018/05/15

オーバーフェンダーを付けると車検に通らないって本当?!

車好きなら自分の車を「かっこよく見せたい!」と思いますよね。太いタイヤを履いた時にはオーバーフェンダーも付けたくなります。でも、いざ車検となった時に車検が通らなくては、手を加えたのが無駄になってしまいます。車検をパスできるオーバーフェンダーの付け方はあるのでしょうか?

目次

そもそもオーバーフェンダーって何?ブリスターフェンダーとの違いは?

ノーマルの車に太いタイヤやホイールを履いた場合、タイヤやホイールが車の幅よりもはみ出してしまいます。道路運送車両法の保安基準では、タイヤやホイールが車両の外側へ突出してはいけないという規定がありますので、タイヤやホイールがはみ出さないよう、フェンダーを広げる必要があります。そのため、後付けでフェンダーに取り付けるボディーパーツのことを「オーバーフェンダー」といいます。
オーバーフェンダーを後から取付けることで、タイヤやホイールが車体からはみ出ないようにすることができます。
似たような言葉に「ブリスターフェンダー」というのがありますが、「ブリスターフェンダー」とは膨れ上がったフェンダーという意味です。「ブリスターフェンダー」は最初からフェンダー全体が自然な膨らみで、ドアやリヤバンパーの方まで膨らんでいます。最近の車は「ブリスターフェンダー」が多く出回っているようです。しかし出回っているすべてが「ブリスターフェンダー」というわけではありません。

オーバーフェンダーを付けるとしなければいけないこともあります。
それは(付けるオーバーフェンダーのサイズのもよりますが)陸運局に出向いて申請をすることです。申請は書類の提出のみですが、提出した書類の合格後、管轄の検査場で車検を取らなければなりません。
取り付けは自分でできないことはありませんが、業者に頼む事で時間と手間の節約になりますが、それなりに料金がかかります。

車検に通るオーバーフェンダーの取り付け方

まずは取り付ける車に合ったオーバーフェンダーを用意しましょう。
ノーマル仕様のタイヤやホイールを太いものと交換したことでタイヤやホイールが車の幅よりはみ出してしまうと違法となります。そこで、オーバーフェンダーを、純正のフェンダーの上にかぶせて、車体の幅を広くすることでタイヤが車体からはみ出ないようにします。
オーバーフェンダーはもともと後から取り付けるために作られていますので、パーツとして製品化されています。もちろん、自作することも出来ますが、形を合わせるためには金属の加工が必要となりますので、専用の工具や専門知識が必要になります。製品化されたものを購入したほうがよさそうですね。
オーバーフェンダーの取り付け方は、フェンダーのカーブに沿ったビスやリベットでフェンダーに固定する必要があります。中には両面テープだけで固定できる製品もあるようですが、両面テープだけで取り付けた場合、衝撃で取れたりすることもありますし、固定していないことで車検に通らないことも考えられますので、ビスやリベットを使い、数か所でフェンダーに固定したほうが良いでしょう。
固定方法以外にもチェックしたほうが良いポイントがあります。走行中にタイヤとフェンダーが接触する可能性がある場合は、タイヤやフェンダーが傷ついたりタイヤがパンクしたりする可能性が考えられますので対策が必要です。接触する部分のフェンダーをカットしたりする必要があります。他にも、足周りの硬さ調整などをする必要が考えられますので、修理工場や板金屋さんなどの専門家に頼んだほうが無難といえるでしょう。
もちろん、料金はかかりますが、キレイでカッコよく仕上げてくれることでしょう。

車検を通すための注意点

太いタイヤやホイールを履き、それに合わせたオーバーフェンダーも取り付け、車の見栄えも良くなって終わりではありません(大きさによっては終わりの場合もあります)。

車検を通す場合の注意点がいくつかあります。
まずはオーバーフェンダーを取り付けたことによって車の幅がどのくらい大きくなったかです。車検証に載っている全幅より大きくなったのが20mm未満ですと必要ないのですが、20mm以上大きくなって場合は構造変更申請が必要となります。
次に固定方法です。両面テープだけで取り付けをしていると、固定されていないと判断され不合格になってしまう可能性がありますので、ビスやリベットでしっかりと固定しておきましょう。
もう一つ、フェンダーとタイヤの隙間が小さいとハンドルを切った時などにタイヤとフェンダーが接触するとみなされて不合格になる場合もあります。タイヤとフェンダーが接触すると走行にも支障が出ますので、サスペンションの変更やフェンダーを加工するなどして、フェンダーとタイヤの隙間を確保しておきましょう。

車検証に載っている全幅より20mm以上大きくなった場合の構造変更申請の仕方にも注意が必要です。
普通自動車(3ナンバー)、小型自動車(5ナンバー)、軽自動車それぞれに超えてはいけない全幅があります。軽自動車の場合1,480mm以内で、小型自動車(5ナンバー)は1,700mm以内、普通自動車(3ナンバー)は2,500mm以内となっています。
例えば、軽自動車にオーバーフェンダーを取り付けた場合、車検証に載っている全幅との差が15mmであっても、1,490mmの全幅になってしまった場合は、軽自動車の上限を超えているので小型自動車として登録しなければならなくなります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
結論から言えば、オーバーフェンダーを取り付けても車検に通ります。ただ、取り付けるオーバーフェンダーのサイズによって構造変更申請を行う必要があります。

サイズには超えてはいけない全幅が車種によって違い
  • 軽自動…1,480mm以内
  • 小型自動車(5ナンバー)…1,700mm以内
  • 普通自動車(3ナンバー)…2,500mm以内
となっていますので、事前に確認しておくことをお勧めします。
特に最近の軽自動車は規格枠いっぱいのサイズのが多く、サイズの小さなオーバーフェンダーを取り付けても、規格枠をはみ出してしまい、黄ナンバーから白ナンバーへの変更が必要となるケースがあるので取り付ける前にしっかり確認しておきましょう。
構造変更申請の費用自体は車検費用に加え1,500円前後かかります。構造変更申請の費用自体はさほどではありませんが、取り付けや構造変更申請の手続きを業者に頼むときは、それなりの費用が掛かりますので、費用についても余裕をもって用意しておきたいところです。
最近は汎用のオーバーフェンダーの他にも、車種別のオーバーフェンダーキットも出回ってきており、オーバーフェンダーの購入を検討している人も増えてきています。
人とは違う派手なオーバーフェンダーにリムホイールを組み合わせ、自分好みの車に改造してドライブに出かければ、気分も上ること間違いなしですね!

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